学校給食と食育

その他

<学校給食>

2017年以来、兵庫県西播磨県民局管内の小学校に、年間1万2千個の鹿肉コロッケを納入させていただいており、今年で6年目になります。鹿肉コロッケの学校給食事業は、鹿肉の衛生管理と食育を重視してきた弊社にとって、実現したい大きな目標でもありました。学校給食に鹿肉コロッケを提供させていただくことで、地元産の鹿肉を利活用ができる点、食経験をつうじて子供たちが食べものと命について考えるきっかけを与えることができる点で、とても有意義なことと感謝にたえません。

学校給食は大量調理のため、一般調理よりも厳しい衛生・安全基準がもとめられます。

最高品質の美味しい鹿肉コロッケをたべてもらうため、信頼のおける契約先の精肉店から鹿肉を仕入れ、すべての鹿肉をX線異物検出機にかけます。X線による異物検査は、普段わたくしたちが食べている牛豚などの精肉施設で一般的に行われている工程で、弊社の鹿肉は同等の安全性を担保しています。

安全の担保は大切

<食育で大切なこと>

2000年頃から山にシカが極端に増えすぎてしまい、シカの食害により山の植物が減り、それに伴い昆虫が減るなどして、森林の生態系が崩れ、生物多様性が損なわれていることが、10数年前から社会課題として大きくとりあげられています。全国の多くの被害地域は、wildlife management という考えに基づいたシカの個体数管理を行い、自治体や猟師の方々、関係施設が課題解決にむけて取り組んでいます。

わたしたちの社会が野生動物とどう向き合い、人々がどのようにしたいかが社会に文化をつくります。ジビエ食など食育をふくめた文化多様性に目を向けることは、生態系の保全や生物多様性への理解を深め、社会課題の解決にも貢献することだと考えています。

また、肉の調理で重要なことに、中心まで十分に加熱することがあげられます。これからも、安全に美味しくたべる方法をレシピ提供などで周知していきたいと思います。

<受賞>

2017年 第2回農林水産省ジビエ料理コンテスト給食部門「会長賞」受賞

<出版物やWeb による食育>

2014年 「鹿肉のはなし」(西播磨県民局)

2016年『鹿肉を楽しむ』丸善プラネット

2019年「かがわ里山のめぐみレシピ集3」香川県

2021年「家庭でできる ならジビエ」奈良県HP https://www.pref.nara.jp/52161.htm

 

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